信頼は、育てるもの

電話で誠実に話す女性 人生・哲学

「信頼は、育てるもの」——そう思うようになったのは、仕事で失敗を隠さずに話したときのことです。

納品直前になって、資料にミスが見つかりました。最初は「このまま出して、あとで直せばいいか」と思った。でも、迷った末にお客様に正直に伝えたんです。「すみません、ここが間違っていました」。すると、お客様は怒るどころか「ちゃんと言ってくれてありがとう。修正は任せた」と言ってくださいました。

あのとき気づきました。信頼って、特別なことをして得るものではない。約束を守り続けること、隠さずに伝えること。そういう小さな積み重ねで、少しずつ育っていくものなんだと。

でも、守るのは案外大変です。一度「まあいいか」と手を抜くと、あっという間に揺らぐ。信頼は、貯金のように貯まるけれど、引き出すのは一瞬。失ってから「あのときの積み重ねは何だったんだろう」と思うこともありました。

どうやって守るのか。わたしなりに思うのは、約束を小さくすることです。「絶対に」と言わず、「できること」を約束する。そして、できないときは、隠さずに早く言う。守れない約束を積み上げるより、小さくても守れる約束を積み上げるほうが、信頼は確実に育っていく気がします。

信頼は、相手を育てるのではなく、自分の行いを育てるものなのかもしれません。今日の小さな約束を、ちゃんと守ること。その繰り返しが、いつの日か「あの人なら大丈夫」という信頼になっていくのだと思います。

あなたの周りの信頼、今日も大切に守っていますか。

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