予定のない週末が、昔は怖かった。誰かと一緒にいないと落ち着かない。だからとにかく予定を詰め込んで、飲み会に行って、人混みの駅で笑い合って。でも、帰り道、人の多い改札を抜けたとき、「なんでこんなに虚しいんだろう」と思う。人といるのに、心は満たされない。今思えば、孤独を埋めようと、外側に何かを求め続けていたんだと思います。
「孤独を埋めるために他者を求めることは、むしろ虚無を深めている」——この言葉は、そういうことを言っているんだと思います。人に依存すればするほど、自分の足で立っていられなくなる。誰かに頼って埋めた穴は、その人がいなくなった瞬間、前より大きく広がってしまう。
でも、だからといって「一人になれ」ということではないんです。孤独を我慢しろ、ということでもない。本当に必要なのは、自分のなかに「信じられる自分」を作ること。一人でも大丈夫と思える自分。自分の気持ちを整理できる自分。そういう自分ができてくると、不思議と人との付き合い方も変わってきます。依存ではなく、共にいられる関係になっていく。
わたしが一人の時間を大切にするようになったのは、孤独を楽しむためではなく、自分と向き合うためです。自分のなかに軸ができると、誰かといても、一人でも、同じように穏やかでいられる。孤独は、埋めるものではなく、育てるものなのかもしれません。
あなたがもし寂しいと感じているなら、その気持ちを無理に埋めようとしなくていい。まずは、自分という土台を、少しずつ作っていってみてください。

