急いでいる時ほど、遠回りを選ぶ

静かな並木道を歩く女性 成長・習慣

「急いでいる時ほど、遠回りを選ぶ」——これって、どういうことだろう。昔はわかりませんでした。

広告の仕事を始めた頃、とにかく早く結果を出したくて、手順を飛ばしたことがあります。お客様の要望を十分に聞かず、確認もそこそこに、見切り発車で提案書を作った。そしたら当然、方向違いの資料ができあがって、やり直しに倍以上の時間がかかった。「早く終わらせるつもりが、一番遠回りだった」——あのとき、身にしみました。

昔から「急がば回れ」ということわざがあります。あれは「急ぐなら、回り道をしろ」という意味だそうです。近道しようとして危険な道を行くより、遠回りでも安全で確実な道を選ぶほうが、結局は早く着く。最初は「急いでいるのに、回り道なんて」と思っていました。でも、手順を飛ばして失敗した経験を経て、ようやくわかった気がします。急いでいる時ほど、プロセスを大事にしなければならない。それが、いちばんの近道なんです。

これは、仕事だけの話ではありません。投資も同じです。急いで儲けようとして、リスクの高い近道を選ぶと、たいてい痛い目に合う。毎月コツコツ積み立てて、時間をかける。地味だけれど、そのプロセスを守る人だけが、長い目で見て勝っていく気がします。

子育ても、そうです。娘が勉強で結果を出せずに落ち込んでいたとき、「点数を上げなさい」と言うのは簡単でした。でも、本当に必要なのは、毎日の習慣や向き合い方。結果だけを求めてプロセスをないがしろにすると、子どもはかえって迷子になってしまう。そう思ってからは、過程を一緒に見るようにしています。

どこにでも通じるんだな、と思います。結果は、プロセスを大事にした人のところに、後からちゃんとやってくる。近道を探すより、確かな道を一歩ずつ。それこそが、いちばん早い道なのかもしれません。

あなたが今取り組んでいること、プロセスを大事にできていますか。

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