先日、水泳のあとで更衣室の鏡を見て、目元に増えた線にふと気がつきました。高校から続けている水泳も、もう二十年を超えました。最初は息継ぎすらままならなかったのに、今では平気で千メートルを泳ぎ切れる。気づけば、そんな自分がそこにいます。
若い頃は、鏡に映る自分の姿にいつも何かしらの不足を感じていました。もっと痩せたい、もっと可愛く見せたい——そんなことばかり考えていた気がします。でも最近は違います。増えた線も、変わっていく体型も、「これが今のわたしなんだな」と受け入れられるようになりました。
年を重ねるということは、できることが減っていくことだと思われがちです。けれど実際は、気にしなくていいことが増えていくことなのかもしれません。人の目を気にして生きていた二十代より、四十代の今のほうがずっと呼吸が楽です。
娘がたまに「母さん、若いね」と言ってくれます。照れくさいけれど、その一言で、この歳の重ね方も悪くないんだなと思えます。
あなたももし、年を取ることにモヤモヤする気持ちがあるなら——決して悪いことではないんだと、わたしは静かに伝えたいです。


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