稼ぐ前に、まず管理する力

収入と支出をノートに整理する女性 人生・哲学

「お金が貯まる人は、管理が上手い人」——そう気づいたのは、お金がない時期を抜け出したあとのことでした。

若い頃、わたしは収入が少なくて、いつもギリギリの生活でした。「もっと稼げば解決する」と思っていました。転職して収入が増えたときは、これで安心だと思った。ところが、不思議なことに、収入が増えても貯まらない。給料日には余裕があるのに、月末にはまたヒーヒー。稼ぐ力を上げたはずなのに、何も変わっていなかったんです。

そこで初めて気づきました。問題は、稼ぐ力ではなく、管理する力だったんだ、と。入ってくるお金が増えても、出ていくお金も同じように増えていた。収入が増えると、つい使ってしまう。外食も、服も、「これくらいなら」の積み重ね。稼ぐ力は、お金を増やす入口にすぎない。その先の「どう管理するか」ができていないと、いくら稼いでも、お金は育たないんだと、あのときやっとわかりました。

それから、先取り貯蓄の仕組みを作りました。給料が入ったら、まず決まった額を別の口座に移す。残ったお金で生活する。たったこれだけのことですが、効果はてきめんでした。無駄遣いが減って、貯金が増えていく。収入を増やすことより、先に「管理する仕組み」を作ること。そっちが先だったんだな、と。

稼ぐ力も、もちろん大事です。でも、それと同じくらい、いや、それ以上に大事なのは、入ってきたお金をどう管理するか。稼ぐ力が「入り口」なら、管理する力は「育てる力」。その差が、長い目で見ると、大きな差になっていくんだと思います。

あなたも、もし「収入が増えれば解決する」と思っているなら、一度、今あるお金の流れを見てみてください。増やす前に、まず管理するところから。その一歩が、きっとお金との付き合い方を変えてくれます。

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