能力より、考え方が人生を決める

朝日の光の中に立ち前を向く女性 思考・マインド

同じ部署に、ふたりの先輩がいました。ひとりは、とてもできる人。仕事は速いし、知識もある。でも、どこか後ろ向きで、「どうせ」「無理だよ」が口ぐせでした。もうひとりは、特別できるわけではありません。でも、何があっても前を向いて、「なんとかやってみよう」と言う人でした。

数年後、伸びたのは、後ろ向きのほうではありませんでした。できる人は、そのまま。伸びたのは、ふつうだけど前を向いていた人。能力は、はじめから上だったのに、なぜ? その違いは、考え方でした。物事をどう受け止め、どう向き合うか。それが、能力の差をひっくり返してしまうのです。

稲盛和夫という、京セラやKDDIといった大企業を育て上げた経営者の方がいます。その方が、自らの考えをまとめた本『生き方』の中で、こんな言葉を紹介していました。人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力。掛け算です。能力が高くても、考え方がマイナスなら、全体がマイナスになる。逆に、能力は平均的でも、考え方がプラスなら、全体がプラスになる。だから、いちばん大事なのは、能力ではなく、考え方なのです。

なぜ、この言葉は、今も多くの人の心に残っているのでしょう。きっと、希望になるからだと思います。能力は、生まれつきで変えにくい。でも、考え方は、今日から変えられる。自分は能力がないから、と思っている人に、「それでも大丈夫」と教えてくれる言葉だから。天才の言葉ではなく、努力する普通の人に寄り添う言葉だから、残っているのだと思います。

あなたの人生の結果も、考え方×熱意×能力。能力が低いと嘆くよりも、考え方を少しだけ前向きにしてみませんか。掛け算の答えは、あなたの考え方ひとつで、変えられるのですから。

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