「体は、知らないと弱くなる」——そう実感したのは、胃を壊して入院したときでした。
それまでわたしは、自分の体をほとんど知りませんでした。夜遅くまで働いて、食事はコンビニ。胃が痛くても「そのうち治る」と放置して、また無理をする。入院して、担当の先生に「あなたの体は、ちゃんとサインを出していたんですよ」と言われて、はっとしました。あのときの胃の痛みは、サインだったんだ。なのにわたしは、それを無視し続けていた。
入院中、自分の体についてたくさん知りました。睡眠の大切さ、食事のバランス、無理をしたときに出るサインの見方。知ってから気をつけるようになったら、あれだけ不調だった体が、驚くほど楽になりました。体は生まれつき弱かったのではなく、わたしが知らなかっただけ。知識がなかっただけで、体はずっと頑張ってくれていたんだと思います。
「できない」の裏側には、たいてい「知らない」があります。体力がないのも、新しい仕事が覚えられないのも、苦手なことがあるのも。才能や体質のせいにする前に、まず「知る」こと。知れば、できるようになることがほとんどです。
あなたの「できない」も、もしかしたら「知らない」だけかもしれません。まずは、知ることから始めてみてください。体も、仕事も、人生も、知ったぶんだけ、ちゃんと変わっていきますから。

