人は、やって見せて褒められて、初めて動く

デスクで書類を指さしながら温かく教える女性 仕事・挑戦

後輩に、仕事のやり方を教えるのは、難しい。わたしは最初、「こうやるんですよ」と、口で説明していました。でも、何度説明しても、なかなか伝わらない。同じことを何度も聞かれて、こちらが焦れてしまう。

あるとき、説明をやめて、自分でやってみせたんです。実際に手を動かして、手本を見せる。すると、後輩の目が変わりました。言葉よりも、目で見るほうが、はるかに伝わる。それから、今度は後輩にやらせてみました。失敗しそうでハラハラしましたが、隣で見守りながら、やらせてみる。すると、少しずつですが、自分で考えて動けるようになってきました。

そして最後に、ちゃんと褒めました。「よくできたね」。たった一言ですが、その後の後輩の動きは、明らかに変わりました。褒められたことで、自信がついたんでしょう。自分から「次はこれ、やってみてもいいですか」と言ってくるようになりました。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」——これは、戦争のあった時代を生きた、ある軍人の言葉です。古い言葉なのに、今の職場でも、そのまま通用する。人を育てる基本は、いつの時代も変わらないのだと思います。

子どもを育てるのも、同じかもしれません。言い聞かせるだけでは伝わらない。手本を見せて、やらせてみて、できたら褒める。わたしも、娘を育てながら、この言葉を思い出します。

もし、あなたが誰かを育てる立場にいるなら、一度、説明をやめてみてください。やってみせて、やらせてみて、褒める。最後の「褒めてやらねば」を忘れずに。人は、褒められて、初めて動くのですから。

コメント

タイトルとURLをコピーしました